UC闘病体験日記|潰瘍性大腸炎の血液検査はどこを見る?押さえるべき数値と見方

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潰瘍性大腸炎 闘病体験日記 血液検査の結果はどこを見る?押さえるべき数値と見方 苦しむ人に届いてほしい

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あきたりょう
あきたりょう

潰瘍性大腸炎(UC)の通院でほぼ必ず行う血液検査についてどこを見たら良いのか、調べたことをまとめました。全項目を網羅する必要はなく、3~5個の関連性の強い項目だけを見れば良いことがわかりました。血液検査はあくまで数値なので、数字に一喜一憂せず、自覚症状と向き合うことが大切です。

2020年に潰瘍性大腸炎(左側炎症型・中等症)と診断。プレドニゾロン服用で約5年間寛解維持するも、再燃し休職。コレチメントではCMV再活性化により炎症が悪化し全大腸型にランクアップ。ジセレカを10週服用するも、決定的な寛解には至らず、治療薬を「ステラーラ」に変更、良くなったり悪くなったり。現在初回点滴から12週経過。

ビギナーズノート
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通院ごとに行われる血液検査の結果

潰瘍性大腸炎(UC)では、通院時の血液検査が治療判断の軸になります。私の場合、症状が落ち着いている時は2~3カ月に1度、再燃が疑われる時期は2週間~月1度のペースで通院し、その毎回で血液検査を受けています。

診察では自覚症状(体感)血液検査(数値)の両面から病状を確認。その結果をもとに、

  • 現在の治療を継続するのか
  • 薬の種類や量を調節するのか
  • 内視鏡検査(大腸カメラ)を追加するべきか

といった治療方針を主治医と相談して決めていきます。

私の主治医はと~~っても親切で、質問をすれば優しく・簡潔に・結論ファーストで教えてくれる神対応スタイルなのですが、発症して2~3年ほどは血液検査結果の紙面を見ては、

「………………?」

毎回これでした。あの沈黙は今思い出すと笑えます。

どこを見たら良いかわからん問題

血液検査の項目は、A4サイズにズラッと羅列されています。

さらに、それぞれがアルファベットを用いた略語で書かれているのも難解な理由です。

CRP (H) 0.20|基準値0.00~0.14

UC初心者が混乱するのも当然です。H=Highか。多分、CRPが高いってことか。………フム。という無限フムループに陥っていました。

潰瘍性大腸炎では“必要なところだけ”を抜粋して見るのが正解

血液検査は、患者がそのすべての項目を理解する必要はありません。

病状や治療目的に応じて見る項目も検査する項目も変わるため、潰瘍性大腸炎ではCRP/Alb/Hb/RBC/WBC、この5つの項目を押さえておけばOKです。

潰瘍性大腸炎では血液検査のどこを見る?

CRP|炎症の強さを表す指標

CRP(C-reactive protein)は、体内で炎症が起こると増えるタンパク質です。通称炎症マーカーと言ったりもするそうです。

潰瘍性大腸炎では、腸の炎症が強まるほどCRPの値が上昇し、活動期か寛解期かのもっとも単純な判断材料になります。治療が効いているかどうかの目安や、内視鏡検査を急ぐべきかどうかの判断材料としても重宝される数値です。

CRPは、“炎症の今の勢い”を数値で可視化したもの

Alb|栄養状態の指標

Alb(アルブミン)は、血液中に最も多く含まれるタンパク質で、身体の栄養状態を表す指標になります。私はゲームの体力ゲージのようなものとイメージしています。

潰瘍性大腸炎では腸の本来の働きが制限され、食事をとっても栄養が身体に吸収されずに体重が減少するといった症状も現れます。腹痛などにより食欲が落ち込むのも特徴で、それによってAlbが下がりやすくなります。

Albは、“栄養が吸収できているか”を数値で可視化したもの

Hb|貧血度合いの指標

Hb(ヘモグロビン)は、血液中で酸素を運ぶ役割をもつ赤血球内のタンパク質です。数値が低い=酸素を全身に届ける力弱く、いわゆる貧血度合いの指標になります。

潰瘍性大腸炎では、腸の炎症による出血や栄養不足の影響で、Hbが下がりやすくなる特徴があります。Hb値が著しく低い貧血状態だと朝起きれなかったり立っていられなかったりとまともな生活ができません。

Hbは、“貧血度合い”を数値で可視化したもの

RBC(フェチリン)|貧血の兆候や水分不足

RBC(Red Blood Cell)赤血球の数を示す指標です。赤血球はヘモグロビン(Hb)を運ぶ輸送トラックのような存在で、RBCが少なくなるほど貧血状態になりやすいということになります。

ゆるやかな出血、じわじわと進む炎症の場合、RBCの数値の方が先に落ちる場合があり、貧血の兆候の判断材料として役立ちます。また、寛解に近いようでRBCの数値が戻らない時は「炎症はまだ残ってる治りかけ」と判断する材料にもなります。

一方で、下痢が続いて水分が不足することで、RBCが高くなりすぎることもあります。いずれにしても大腸の状態を把握するために役に立っているのがRBCという数値です。

RBCは、“貧血の兆候”や“脱水状態”の指標

WBC(白血球数)|炎症の補助指標+免疫機能の指標

WBC(World Baseball Classic)は、大谷翔平が26年春の出場を表明…

ではなく、WBC(White Blood Cell)白血球の数を示す指標です。すみませんでした。白血球は体内の“警備員”のような存在で、身体に炎症や感染が起こるとたくさん作られて増加する性質があります。

潰瘍性大腸炎では、腸に炎症が出ているタイミングでWBCが上昇することが多く、活動期かどうかの判断材料になります。また、免疫抑制剤を使用することが多い潰瘍性大腸炎の治療において、WBCの異常値は何らかの感染症の可能性や免疫障害を起こしている可能性が示唆されるため、注意が必要です。

WBCは、“身体を守る機能の稼働具合”を示す数値

血液検査の数値で必要以上に焦ったり過信したりしない

血液検査はいわば最初の砦であり、身体の状態を数字に置き換えた“指標”です。数字そのものが病状を決定づけるわけではなく、治療方針や体調の傾向を読み解くための材料に過ぎません。

血液検査の数値を妄信して「CRP下がらん…」「Hbが低い…」「Alb高くてなんか元気な気がする!」と一喜一憂するのではなく、あくまで自身が感じている自覚症状と照らし合わせをして、体調管理の指針にするのが正しい運用方法だと感じています。

自覚症状とは必ずしもリンクしない

潰瘍性大腸炎と付き合い始めてまぁまぁな時が経ちましたが、良くも悪くも、血液検査の結果と自覚症状は必ずしも一致するわけではないということに気付きました。

  • CRP値が低いのに、お腹が痛い
  • Hb値は正常値なのに、貧血症状を感じる
  • WBCが高いのに、特に症状なく元気

こういったことは普通にあります。

血液検査の数値以上に大切なのは、1日の排便回数、便の状態、血便の有無、出血の量などの具体的な自覚症状です。できれば回数などを記録しておくと良いです。血液検査上の数値が良くても、自覚症状が悪ければ寛解とは言えませんし、逆に自覚症状がなく便の状態も良いのに血液検査上の数値が悪いようなら「無理は禁物、時間差でくるかも」と冷静な判断ができます。

私自身、血液検査の結果と自覚症状は一致しないことがあり、あくまで自覚症状が行動指針の中心になっています。食事や睡眠はもちろん、自覚症状ベースで運動や外出の度合いや頻度を決めて、血液検査は月1のテスト感覚で考えています。

その日のコンディションによっても数値は変わる

血液検査の結果は、その日の状態で変動します。

  • 前日の睡眠不足、食事の内容
  • 水分の補給状態
  • ストレスや疲労
  • 女性の場合は生理周期

こういった暮らしの揺れが検査結果にも普通に影響します。

特にUCでは、下痢が続いた時にはRBCが高く出たり、炎症が波のように変化するためWBCが日によって変わることもあります。

だから、1回の数値で一喜一憂するよりも、流れで見たり、毎日の具体的な自覚症状を行動指針の中心に据える方が冷静でいられると思っています。

血液検査は“行動指針”|「寛解」は検査結果だけでは決まらない

血液検査は、潰瘍性大腸炎の状態を知るための大切な情報源です。しかし、これだけで「寛解」や「再燃」を断定できるわけではありません。これは内視鏡検査も同じで、粘膜が綺麗になった状態=臨床寛解と評価されることが多いものの、それがそのまま生活の回復を意味するわけではありません

私が闘病を続けて感じているのは、寛解とは、“検査結果が良い”ことではなく、“生活が戻る”ことである、ということです。

  • 外出が不安になるほどの頻回便、切迫便
  • 栄養不足による倦怠感や眩暈

こうした自覚症状が残っている限り、日常生活を取り戻したとは言えません。

  • 自覚症状から、行動指針を決定(脂質を控えるとか、軽い運動をするとか)
  • 血液検査で、行動指針の評価(その行動が正しかったか)
  • 内視鏡検査で、病状の客観的評価(より俯瞰した評価)

臨床寛解はもちろん大切ですが、自覚症状から行動指針を決めることから始まり、ゴールも同じく自覚症状の改善。最前線は自覚症状です。対する血液検は、病状がどういう方向に向かっているのか、どの治療が効きそうか、結果を受けて何を調整するかを示す地図であり、目的地ではありません。

血液検査の結果をじっくりと評価するのは大切ですが、過信はせず、落胆もせず、冷静に病状を整理し、次の行動を決めるためのツールとして使うのが正解だと思っています。

寛解の主語は、“検査”ではなく“生活”。血液検査は寛解を決めるものではなく、寛解へ向かうための道具。

自分自身の体調をよく観察して、自分自身を大切にすること。それが、1日でも早く寛解に辿り着き、維持するために最も大切なことだと思います。

再燃中の方も寛解中の方も、どうかご自身の身体と気持ちを最優先に。数字に振り回されず、あなたのペースで歩んでいきましょう。私も「真の寛解」を目指して頑張らないように頑張ります。

📚参考文献

  1. 日本消化器病学会.『炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン 2020』
  2. 日本消化器内視鏡学会.『炎症性腸疾患 内視鏡診療ガイドライン』
  3. Crohn’s & Colitis Foundation.『Diagnosing IBD: Blood Tests』
  4. SEZER S. ら.『The Serum Biomarkers in Ulcerative Colitis』
  5. Sayar A. ら.『A practical marker to determining acute severe ulcerative colitis』
  6. J. Cui ら.『Common laboratory blood test immune panel markers are useful for grading ulcerative colitis endoscopic severity』
  7. UC Tomorrow/潰瘍性大腸炎 情報サイト(血液検査に関する一般向け解説)
  8. 厚生労働省/難病情報センター『潰瘍性大腸炎 概要・診断・治療指針』

※本記事で取り上げた血液検査の見方や寛解の考え方は、上記の公的ガイドライン・論文・医療団体の情報を参考に、潰瘍性大腸炎患者としての実体験を交えて整理しています。
必ずしも医学的判断の代替となるものではありませんが、主治医との相談時の視点整理にお役立ていただければ幸いです。

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あきたりょう|1歳娘のポンコツ父ちゃん×潰瘍性大腸炎

1歳娘のポンコツ父ちゃん👶🔰|ENTJ-A|塾講師歴10年📚今は普通の会社員|💊潰瘍性大腸炎(全大腸炎型中等症)|海釣りキャンプDIY|📖blog闘病体験日記や趣味のこと、教育のことを備忘録として書いてます|無言フォロー、突然のコメントご容赦下さい🙇

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