海釣りでルアーを始めるなら最初は絶対メバリング。ルアーの基本を身に付けよう!

2022年11月17日海釣り釣り,海釣り,ビギナー,夜釣り,メバリング,ルアー,ライトゲーム

ビギナーズノート
ビギナーズノート
この記事はこんな人におすすめ
・海でルアー釣りをやってみたい
・ルアー釣りやったことない、海釣り全体的に初心者
・基本からじっくり習得したい

用語が多く読みづらいと感じる方は、以下のページを参考にして下さい!

釣りの中でも特にゲーム性が強いことから世界中で愛されているのがルアーフィッシングです。
何がそんなに楽しいのか……語り出せば止まらないほどですが、誰でもすぐに楽しむことが出来るかというとほんの少し敷居が高いように感じます。
というのも、一番楽しい部分にたどり着く前に小難しくて挫折してしまう要素が多いように思うのです。

  • ルアーの種類多すぎてよく分からない問題
  • ロッド操作の仕方、ルアーの動かし方よく分からない問題
  • とりあえずハンドルをぐるぐる回してるけどぶっちゃけ何してるか分からない問題

これは釣り全般に言えることですが、いざ魚に出会うまでの時間(待ち時間)が長ければ長いほど、これで合ってんのか?って気持ちになりますよね。
エサを使った釣りは仕掛けさえちゃんと組めていれば比較的魚には出会いやすいですが、ルアーとなると臭いもしなければ生物的な動きも(自発的には)ない。
余計に不安は膨らみますし、やはりよほど魚影が濃いところでないと初心者がルアーで魚に出会うのはなかなか難しかったりします。
また、例えばエギングであれば「シャクリ」「カウントフォール」など、各釣法においてマスターしないとそもそも釣りが成立しないなんてテクニックもあります。
海に仕掛けを投入するだけのエサ釣りとは、初心者にとっての難しさの種類が全然違うのです。

メバルをルアーで狙う釣りをメバリングと言います。「好きな釣りはなんですか?」と聞かれたら筆者は間違いなく「メバリングです♪」と答えます。
そして、ルアーを始めてみたい初心者に「おすすめの釣りはなんですか?」と聞かれても答えはメバリングです。
理由は単純。簡単だからです。簡単な上に、初心者でも釣れる確率はかなり高い。
※少なくとも秋田では。秋田はメバルの魚影が濃いポイントが多く、ソイやアジ、時期によってはカジカやハゼが外道で釣れることからバラエティも◎。
メバルよりもアジの魚影が濃いところでは、アジングの方が初心者向けかもしれません。
その上、ルアーフィッシングに必要な基本スキルを釣りながら身に付けやすいこと。これ、結構重要だと思ってます。
この記事では、初心者にメバリングをお勧めする理由に加えて、その辺のゴチャゴチャした部分も解説していきたいと思います。

メバリングは簡単です。
簡単でありながら、ルアーフィッシングに必要なスキルはメバリングが一通り教えてくれます。
あなたも楽しいルアーフィッシングの世界へ飛び出そう!

スポンサー広告

メバリングとは

メバルを狙ったルアーフィッシング

海釣り 釣り ルアー フィッシング メバル メバリング ライトゲーム 入門 初心者 ビギナー
シロメバル
堤防から狙えるのは主にシロメバル、時々アカメバル

ソルトルアーゲームは様々な魚種を狙った各種釣り方がありますが、中でも近年人気が急上昇しているのがライトゲームという細く繊細なタックルを使った釣りです。
その中でも特に人気が高いのがアジを狙ったアジング、そしてメバルを狙ったメバリングです。
この2種がライトゲームの人気の双璧を成しています!
ライトゲームの基本の仕掛けは「ジグ単」といって、「ジグヘッド」という針付きオモリにぷにぷに系のルアー「ワーム」を装着したものを海に放り込んで、魚を誘う仕掛けです。
ラインにリーダーを結んだら、その先にジグヘッドを結んでワームを装着するだけなので、糸の結び方さえ覚えてしまえば初心者でも簡単に準備ができます

釣り方自体も難しくはなく、基本の流れは…

  1. 投げる。
  2. 着水と同時に巻き始める(※表層を探る)。
  3. 当たったらもう一回。当たらなかったら4へ。
  4. 着水したら3秒数えて巻き始める(※さらに下の層を探る)。
  5. 当たったらもう一回。当たらなかったら5へ。
  6. 以下繰り返してボトムまで探る。釣れる層を見つけたら、今度は少し横に投げてみる。

といった具合で、釣れる層を探ったり、釣れるピンスポットを探ったりと、ルアーフィッシングらしいゲーム性豊かな内容になっています。
詳しいやり方は別の記事で書きますが、とにかく簡単にゲーム性のあるアクティブな釣りができる…それがメバリングです!

どんな魚が釣れるか

メバル 海釣り 釣り ルアー フィッシング メバリング 初心者 入門 ビギナー おすすめ
シロメバル

堤防でよく釣れるのはシロメバルアカメバルの2種類。正直どちらも大した違いではありません(笑)。
他にはカサゴクロソイアジなどが外道で釣れる魚です。
どの魚も食味が良いのが魅力的ですね!

メバルはサイズの割にギュンギュン引くので、スリルのあるファイトを楽しむことができるのも特徴です。

使用するタックルはアジングに流用可能

メバリングで用意するタックルは、アジングにそのまま流用可能です。
厳密には全く違う釣り方をするんですが、区別しなくても良いんじゃないかというくらいお互いに似ています。
強いて言えば糸だけはアジング用とメバリング用で分けた方が良いと言えばそうですが、分けなくても全然大丈夫。
釣具は揃えようと思うと泥沼ですから、タックルを他の釣りに流用できるのは嬉しいですよね!

ライトゲームタックルの選び方は以下の記事を参考にしてみて下さいね。


↓初心者におすすめのセットはこちら↓



なぜ初心者にお勧めなのか

初心者でも釣れやすい

魚釣りは、まず魚が釣れる前提が必要ですよね(笑)。魚に出会うためにやるレジャーなわけですから。
ルアーフィッシングはやはり釣れる確率で言うとエサ釣りには敵わず、釣るためには最低限の知識とテクニックが必要。
最低限どころかある程度知識とテクニックを兼ね備えた人でさえ、「ボウズ」になることだってあるのです(これに関してはエサ釣りも同じですが(^^;))

その点、メバルはポイントを絞れば目視できるくらいうじゃうじゃいるので、ヘタクソでも釣れます。
言葉が悪いですが、永遠のビギナーである筆者が言うのだから間違いありません。
かくいう私もルアーフィッシングでまともに魚が釣れたのは、メバリングが初めてでした。

予算、維持費が安価

タックル自体は初心者装備だと1万円以内で揃えることができます。
ちょっとばかし良いモノを揃えても2万円を切るぐらいです。(当ブログの紹介記事はコチラ)
シーバスやショアジギングは800~2000円のルアーをバンバン買っていくことになりますから、お札に羽が生えたかのように次々と諭吉が旅立ってしまいます。
それに対してメバリングで使用するワームは10個入りで500円程度、ジグヘッドは4つ入りで400円程度と、維持費が比較的安価です。
消耗度合いは、ワーム(フグにかじられる)→ジグヘッド、ショックリーダー(根掛かり)→ライン(根ズレやライントラブルなど)→ロッド、リール(クラッシュ!)の順に高くなりますが、よほど雑な釣りでもしない限り諭吉が頻繁に旅立つことは無いでしょう。

ポイント選びの難易度が低い

シーバスや青物はよく「見えない壁を狙え」と言われます。全く、一体何を言っているのかさっぱりわかりません。
かといって、適当に投げていても釣れるものではない……

その点メバルは堤防回りだとどこにいるかがわかりやすいので可愛い、じゃなくて釣りやすいのです。
大きいサイズを狙うとなるとそうもいかなくなりますが、メバルが居付く場所を挙げていくと、

  • 堤防の岸壁に生えている藻の中
  • 足元付近に見える藻の中
  • 堤防の角や地形が変わるところ
  • 常夜灯周りのボトム

等、まだまだありますが基本的に彼らは藻の中に身を隠している(か、水面を向いて立ち泳ぎしている)のです。
藻といえば初心者の皆にもお馴染み「なんか当たったような気がするけど藻だった」で場所を感じることが容易ですし、子メバルは特に堤防に沿った足元付近にいるので、どちらにしても狙いやすいのです。

基本スキルを身に付けやすい

ルアーフィッシングの基本スキルは次の通りです。

  1. キャスト … ロッドの反発力でルアーを投げること。
  2. タダ巻き … ルアーが一定速度で泳ぐようにリトリーブすること
  3. トゥイッチ … 竿先をチョンチョンしてルアーをダートさせること
  4. リフト&フォール … ルアーを跳ね上げた後、落下させること
  5. ジャーク … 竿をあおるようにしてルアーをピュン!と激しくダートさせること
  6. ドリフト … ルアーを水流に乗せて目的の場所に流し込むこと
  7. フッキング … 魚がルアーを口にした瞬間に竿をあおって針を魚の口にかけること
  8. ファイト … 魚とのやりとり。潜られたり、根に入られないように頑張る。
  9. ランディング … 魚をタモで掬って陸に上げること。大型魚のみ。
  10. リリース … 優しく海に帰すこと

ざっと挙げただけで10個になりました。このうち、子メバル中心のメバリングでも⑤ジャーク、⑥ドリフト、⑦ランディングの3つ以外は頻繁に使用します。
実にソルトルアーフィッシングのスキルのうち7割ものスキルをメバリングでは使用するのです。
ただし、最低限習得が必要なのは①キャスト、②タダ巻き、⑦フッキング、⑧ファイト、⑩リリースのみ。5割になりました。
何なら、⑦フッキングは穂先が柔らかいロッドならオートフッキングが可能なので省いても良いでしょう。
⑧ファイトも子メバル相手を想定するならファイトらしいファイトは必要ありません。
そうなると本当にスキルとして習得しなければならないのは、最初のうちは①キャスト、②タダ巻き、⑩リリースの3つだけになります。
この3つだけをしっかり覚えて、あとは釣りながら残りの4つを覚えていくといった具合に、段階的な成長が見込めるのがメバリングの良いところです。

ゲーム性はかなり高い

先述の感じだと、タダ巻きしてりゃ釣れるの?簡単だね、つまんないね…って思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません。

まず、タダ巻きは奥が深いです。良いタダ巻きと悪いタダ巻きでは、前者の方が当然釣れる可能性が高いわけですが、後者の場合ボウズもあり得ます。
なぜそんなことが起こりうるか?それは、メバルという魚は警戒心が非常に強く、また目が良いため、違和感を感じると口を使わずに逃げてしまうのです。
ムラなく一定速度をキープしながらハンドルを巻くのが「良いタダ巻き」です。
また、ルアーを泳がせるレンジも同様で、浮いたり沈んだりフワフワした動きはメバルにとっては不自然なようで、一定の層をまっすぐに丁寧に引いてこなければ口を使わせることはできません。
このような傾向は、メバルのサイズが上がれば上がるほど強くなっていきます。
つまり、スキルが熟練していけば熟練していくほど、大型のメバルに出会えるチャンスが増えるということ。

さらに、大型のメバルは小型のメバルほど単純な場所では出会えません。
メバリングの卒業を「30cmのメバルをキャッチする」に例えると、アメリカの大学式の入るは易し出るは難しなのです。
スキルを成熟させて、釣れる条件を考えて、使う仕掛けを工夫して、未開の地に足を運んだとしても出会えないのが尺メバルです。
実際、多くのエキスパートアングラーがメバリングに魅了されています。

初心者にも入門しやすく、かつ極めるまで道は険しく、その道中を楽しむことができる。
これがメバリングの最大の魅力だと思っています。

メバリングから始めるソルトルアーフィッシング!

ちなみに、メバリングではあまり使用しないジャークはエギングショアジギングショアシーバスゲームなどで頻繁に使います。
ドリフトに関してはメバリングでもプラッキングでは使用しますし、最も頻繁に使用するのはやはりショアシーバスゲームなので、メバリングからステップを挙げてシーバスを狙うという流れはひとつの正解かもしれません。

筆者は現在、エサ釣りからルアー釣りまで、海釣りを最高に楽しんでいます。
その海釣りに必要なことは、すべてメバリングが教えてくれました。
タックルの正しい扱い方も、「釣るための基本」も、魚への感謝も(笑)。

まだ足を踏み出すことが出来ていない人も、是非このブログを参考にして、「アクティブなほうの釣り」であるルアーフィッシングを楽しんでみてはどうでしょうか。

スポンサー広告