ハタハタなど寒冷地の釣りでは要注意!寒すぎてラインが空転する!?対策はテープで止めるだけ。
・ハタハタ釣りをやる人
・氷点下前後でも釣りする人
・糸は自分で巻く派の人
糸は自分で巻く派の筆者ですが、昨年の12月、ハタハタ釣りにて遭遇しました。
ハンドルをいくら回しても、糸が巻き取れない。
夜釣りだったのでそれはもう脳内パニックでした。
スルスル~という音がする。ハンドルは回ってる。スプールも上下に動いてる。
でも糸が全く動かない。オモリがボトムを叩く竿先の感覚だけが手元に伝わる。
ラインが空転しとるやんけ!
そんなトラブルにならないよう、糸は自分で巻く派の人は必ず巻き始めの部分をテープで止めましょう。
釣具屋さんで巻いてもらっている人や、始めから巻いてある糸を使っている人はすでに止めてあるはずなので心配ないです。たぶん。
そもそも自分で糸を巻くってどうやるのか?
そもそも自分で糸を巻くにはどうしたら良いのか?
ラインテンションをかけながら巻くために、適当なロッドのガイドに糸を通します。
空のスプールにぐるりと糸を巻いて適当に結びます。
いくらか手で巻いて…
あとは適度にテンションをかけながらグルグル巻くだけ…うおぉぉぉぉ!!
リサイクラーがあると便利です。
ちょっと待った!巻く前にセロハンテープで止めましょう
セロハンテープでなくとも、シール的なものでも何でもOKです。
必ず、粘着力のあるテープで止めてから糸を巻いて下さい。
適当なテープで止める。この手順を踏むことで厳寒期でもラインが空転することはなくなります。
巻く!
こうすることで厳寒期でもラインが空転することはなくなります。
必ずこの手順を踏みましょう!
なぜラインが空転するのか?
物質には「温度が下がると収縮する(体積が小さくなる)」という普遍の性質があります。
また、金属には熱を伝えやすい性質(熱伝熱性)があり、放っておくと短時間で空気の温度に近づいていきます。
すると、空気の温度が低い厳寒期は空気中に放っておくだけでわずかながら収縮し体積が小さくなるのです。
スプールは金属でできており、上記のように厳寒期はわずかに小さくなります。
その性質によって、ラインとスプールの間にわずかな隙間ができ、これが空転の原因になるのです。
したがって、ラインの巻き始めを粘着力のあるテープで止めておけば、その部分が固定されるので、体積の収縮によって隙間ができたとしても糸を巻き取ることができるのです。
糸を巻き取れないと釣りになりません、というかできません(笑)。
魚がヒットしても糸を巻き取れないので、手釣りのように手繰り寄せて回収するしかないですから。
たったひとつの手順で釣りができるかできないかが変わるので、絶対に踏むべきステップを踏んでラインを巻きましょう!
空転してしまった時の応急処置
前項の通り、ラインとスプールの間の隙間は気温が低いことでスプールの温度が下がるために発生します。
つまり、スプールの温度が常温に戻れば隙間がなくなって糸を巻き取ることができるようになります。
応急処置は応急処置でしかありませんので、そのまま釣りを続行するのは不可能ですが、
- 手や息で温める
- ホッカイロで温める
- 風に当たるのをなるべく避ける
などで復活することもあります。
実際、筆者が昨年遭遇したこの状況、男鹿半島の北磯から手土産も無しに帰るわけにもいかず(笑)、誘いを入れている間(=釣れていない間)はスプールを手で囲むようにして温めながら、釣れたときだけ手を放して糸を巻き取るようにして回避しました。
それでも2点掛けで重みに勝てず空転のすべてを避けられたわけではないので、やはり準備がすべて、備えあれば憂いなしという話です。
帰ってすぐに糸を巻きなおしました(笑)。
まとめ
これから来る厳寒期にはハタハタ釣りの他にもメバリングやヤリイカの浮き釣りなど、楽しい釣りが満載です。
ただし日本海側は雪も多く、北西の季節風が容赦なく体温を奪っていく根性の釣りになることも少なくありません。
他にも風裏を探して西へ東へ車を走らせることも多い。
そんなタフな厳寒期の釣りにラインが空転してしまっては日本海に落ちたとしても死に切れませんので、準備をしっかりして臨みましょう。