「突然の入院」経験者より、入院に必要なものを最低限3つ紹介。

2020年12月3日病気・入院ライフハック,生活,病気・入院

ビギナーズノート
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この記事はこんな人におすすめ
・万が一の入院のためにに必要なものを知りたい
・入院に際する注意点を知りたい
・入院生活の大変さ、地獄っぷりを知りたい
・人の不幸が面白い

人間万事塞翁が馬。自分の身に何が起こるかなんてことは決して予想することはできません。
この故事成語は「良くも悪くも」「禍福に振り回されるべきではない」という意味を含んでいますが、平穏な日常を急な「禍」によって変えられてしまうことはなるべく避けたいですよね。

(人間万事)塞翁が馬

人生における幸不幸は予測しがたいということ。 幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ。

そのあらすじは、老人の馬が逃げたところ、その馬が優れた別の馬を連れて帰ってきた。今度は老人の子供がその馬から落馬して足を折ったが、そのおかげで兵役を逃れて命が助かった。というものです。

出典:「人間万事塞翁が馬」の意味とは?読み方・使い方と類語も - TRANS.Biz

筆者は20代後半バリバリの働き盛りの時、仕事中に重度の貧血で倒れ、救急外来で内臓からの出血が発覚し、そのまま約50日も入院する羽目になったことがあります。いろんな意味で地獄のような日々でした。

そして、その時に強く後悔したのが「こうなることを全く想定していなかった」ことです。少しでも心構えと備えがあればまた少し違った入院生活になっただろうに。おまけに一人暮らしの独り身だったために生活面はもちろんのこと、経済面でもガチの困窮を経験する羽目に……

そんなわけで入院からすでに数年経過してはいますが、入院ビギナーとして最低限必要なものを3つ紹介したいと思います。

結論から言うと必要最低限は「生活用品と耳栓」「病院セット」「生命保険への加入」の3つです。
意外に思われるかもしれませんが、耳栓は入院生活のストレス軽減のために絶対必須です。ご参考まで。

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前書き ~筆者の病気について~

次の項目「必要なものその1:生活用品と耳栓」まで飛ばす

以前は今よりもっと小さな規模の学習塾の専任講師として働いていました。事件が起きたのは当時の学習塾で開催していた春期講習での午前中、中学生の授業中でした。

強いめまいがする。頭が重く、首を上げている状態が辛く、下を向く。視界がぼやけ……
気づいたらココドコ状態。見知らぬ天井、ベッドの上。右手には点滴。赤いものが腕に流れ込んで。輸血??
もう何が何だか……

急な入院 突然の入院 点滴
実際の写真

「血液検査の結果ですが、ヘモグロビンの数値が極端に低いです。一般的な成人男性の正常値の約半分、つまり血液が半分近く失われている状態になりますね。最近、血便や吐血をしたことはありませんか?」

「血便、ありました。4日前くらいから…」

そう、血便はありました。ストレスが強い時期や疲れが溜まっている時に、便に混じる程度。ただ、出るたびに消化器内科にかかってはいたのです。整腸剤などの薬を処方してもらうと症状が改善され、知り合いの看護師にも「そんなもんだよ。働きすぎには気を付けて」と言われていた分、ま、大丈夫でしょうと高を括っていた部分がありました。

ちょうど倒れる数日前から、血便はあったのです。これで体内の血液を、約半分も失うなんて思いもよりませんでした。

「とにかく重度の貧血状態です。少なくとも血液が正常な状態に戻るまでは、どちらにせよ仕事もままならいでしょう。このまま入院して、内臓の検査を進めていくことをおすすめします。よろしいですね?」

こうして地獄の日々が始まりました……。以下に地獄だった点を箇条書きで記す。

  • 内臓の検査のために、上からも内視鏡(俗に言われる胃カメラ)、下からも内視鏡(俺が名付けたアナルカメラ)。
  • おかげさまでアナル処女を捧げることに。大切に守ってきた俺の貞操がぁ……
  • 内視鏡検査は普通に苦しいし痛い。絶食下剤など準備も大変。
  • 常に点滴をつないだ状態の生活が超ストレス。風呂すら毎日は入れない。(2日に1回とか、症状が酷い時は1週間に1回)
  • 入院してからなぜか症状が顕著になり、内臓痛で夜も眠れない。これが本当に辛かった。
  • っていうか、同部屋のじじいどものイビキハーモニーでそもそも眠れない。
  • 同部屋のじじいどもが洋式便所で立ちションし、おまけにミスる。バカ犬以下ですか?
  • 同部屋のじじいども、水回りを綺麗に使えるやつ0人説あり。
  • 同部屋のじじいども、朝昼夜、就寝後問わず独り言を言っていないと死ぬ説あり。
  • 同部屋の一部じじい、咀嚼音が汚い。クッチャクッチャペッチャペッチャ……
  • 同部屋の一部じじい、気合を入れてゲップやオナラをする。爺「ほっ!(ブッ)」
  • 同部屋の一部じじい、でかい声で看護師にセクハラを働く。「ねぇちょっと触ってみて?」
  • 筆者はそうでもなかったが、基本的にすることがない。暇地獄。

しかも筆者の場合、2~3日の検査で退院できるだろうと思っていたら、なんと症名は指定難病97の「潰瘍性大腸炎」。指定難病ということで根治は難しく、30代前半にして一生病院通いが決定しております。長期的な投薬治療が必要になり、当時は結果的に約50日も入院しなければならなくなりました。本当に地獄でしたね。特に患者の入れ替わりで同室に暴れん坊じいさんがいる時はとにかく睡眠を邪魔されるので最悪でした。いびきや寝言、独り言などの騒音で散々他人の睡眠を邪魔した挙句、自分は朝5時に起きて歯磨きしてますから。さすがにすれ違ったときにぶん殴りそうなところまで来たので看護師さんに相談して部屋を変えてもらいましたが……(いびきや寝言は自分では防げませんからね)。

個室にすりゃ良いと思うかもしれませんが、1日約4,000円の差額ベッド代を払うなんてとてもじゃなく出来なかったのです。こうなってしまうと、本当にストレスで病気を治すどころの話ではなくなってしまいます。こういうリアルで生々しい経験を踏まえて、入院に必要なものを最低限3つ紹介していきたいと思います。

その1 生活用品一式と耳栓

次の項目「事前に用意しておく入院用バッグ内容」まで飛ばす

病院で貸し出しをしてくれるものもありますが、基本的にタオルなどの生活用品は自分で用意することになります。
貸し出しがあるとはいえ、病院によっては可否が違いますのでホームページ等で予め確認し、荷造りをすると良いでしょう。

理想的には「入院用バッグ」にセットを入れてクローゼットの奥にしまっておくことですが、ドライヤー等の普段も使う系のものを一緒に入れてしまっておくわけにはいきませんので、後者は外出許可が出た時に自分で取りに行くか、家族に用意してもらう必要がありますね。

入院用バッグ内容~事前に用意してクローゼットにしまっておこう

次の項目「入院が決まってから準備するもの」まで飛ばす

  • 耳栓(超重要)
  • 下着(上下)
  • タオル(枕カバーなどに使用)
  • バスタオル
  • シャンプー、石鹸
  • 歯ブラシ、歯磨き粉、コップ(タンブラー)
  • スリッパ
  • 割り箸、使い捨てスプーン
  • (季節によって)ブランケット

耳栓は絶対に、絶対に事前に買っておいて下さい。20代のうちに入院して最も必要だと思ったのが耳栓です。下着とかぶっちゃけ3日取り替えなくたって死にません(←取り替えた方が良いに決まっていますが)。ですが、耳栓はないとマジで死にます。死活問題です。他人のイビキや寝言くらい、数日すれば慣れるだろうと甘く考えてはいけません。家族でも友人でもない「赤の他人」の生活音が聞こえる中で生活するのは想像以上のストレスです。ちなみに、筆者には入院経験が早く長い同年代の友人がいますが、その友人も同じことを言います。間違いありません。

技術は進化していて(?)、耳穴に挿入すると中で膨らむようになっており、非常に遮音性が高いです。使い方には少しコツがいりますが、間違っても安物の耳栓ではなく、最低でも上記のようなものを買うことをおすすめします。普通に生活してても役に立ちますしね。早く寝たいのに家族がリビングで爆笑している時、思いっきり勉強や読書に集中したい時。思っている以上に、「無音生活」は素晴らしいものがありますよ。

その他に関しては、下着(上下)をはじめ、衣料品は用意するバッグの大きさに合わせて3~7日分ほど用意しましょう。タオルは使用頻度が高いので多めに用意した方が良いです。かさばるのでバスタオルも大判サイズではなくフェイスタオル程度のサイズがおすすめです。ボディソープやリンスはどうしても必要なら持って行き、そうでなければかさばるのでリンスインシャンプー、石鹸で代用して下さい。

歯ブラシ、歯磨き粉、コップ(タンブラー)は言わずもがな必需品です。スリッパは同室者に配慮するため、パタパタと音が鳴らないものを選びましょう。足音は人によっては相当なストレスになります。また、食事に必要な箸やスプーンは病院では出してくれません。筆者は初めはプラスチック箸を毎回水で洗って使っていましたが、途中から割り箸と使い捨てスプーンを使いその都度捨てていました。水洗いだけだと乾かす場所もなく不衛生だからです。

寝巻(パジャマ)は必要ありません。支給されるものを使った方が、点滴や検査の時に不便せずに済みます。靴下も病室にいる間は履かないことが多いので不要。退院時に履いて帰る用の1足だけ持って行きましょう。寒がりの人はカーディガンなどの羽織るものではなく、ブランケットを持って行きましょう。点滴を付けていると袖を通せません。

また、以上の物はほとんど売店で買うこともできます。そこまでバカ高くはありませんが、特に大量に使う下着やタオルは「買い換えて使う頻度が下がった下着」や「懸賞や参加賞などでもらったタオル」をストックしておいた方が財布に優しいです。入院はただでさえお金が飛んでいきますので、無駄なところでお金をかけなくて済むように用意をしておくことをおすすめします。それに、お金をかけたとしてもほとんどが100円均一や、100円以下で用意できるものですからね。

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筆者が持って行った実際の入院セット

入院が決まってから用意するもの

次の項目「必要なものその2:「病院セット」を作っておく」まで飛ばす

こちらは「普通のトラベルセット」ですね。必要に応じて荷造りし、病室に持って行って下さい。

  • 現金
  • 携帯電話および充電器
  • イヤホン
  • 暇対策に読書用の本、タブレット端末および充電器など
  • ドライヤー(貸し出ししてくれるところが多い)
  • 髭剃り(電気式なら充電器も)
  • ノートパソコン

現金は売店を利用したり、テレビカード(テレビを見たり冷蔵庫を利用したりするのに必要なカード)を購入したりするのに必要です。注意しなければならないのはイヤホンで、病室でテレビを見る場合はイヤホンを必ず着用しなければなりませんので、テレビ見る人は忘れずに持って行って下さい(売店でも購入可)。また、ノートパソコンは病室では使用禁止ですが、談話室でなら使うことができるところが多いです。フリーWi-Fiも飛んでいます。

筆者は入院期間が長引いたことを逆手にとって、ビジネス系の本という本を片っ端から読み漁りました。贅沢な余暇として考える他ありませんでしたから(笑)。そういう時間の使い方をするべきなんじゃないかな~という風に思っています。

その2 保険証などの病院セット

次の項目「必要なものその3:生命保険などの経済対策」まで飛ばす

こちらはライフハック的な話になりますが、もともと普段飲んでいる薬がある人は特にこの「病院セット」を作っておくことをおすすめします。「病院セット」とは「お薬手帳」「保険証」「病院の診察券」「常備薬」をポーチに収納したものです。

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用意するものは2つだけ。どちらもダイソーなどの100円均一で調達可能。筆者は質感にこだわるため、ポーチは無印良品で購入しました。

  • クリアポーチ(お薬手帳[A6サイズ]が入るサイズのもの)
  • 名刺ケース(クリアファイル型がおすすめ)

どちらもクリアカラーを選んでいるのは外から見て中身がわかるようにするため。結局病院という場所は必要性が生じた時にしか行かないので、お薬手帳や保険証などの必要なものはだいたい「どこに置いたっけ?」となってしまいます。これは急な入院に関しても同じで、肝心な時にどこへやってか分からないようではダメなわけです。

そんなわけで筆者は突然の入院以降、このポーチを必ずカバンに入れて持ち歩き、必要に応じてすぐに取り出せるようにしましたっていう話です。

耳栓を日常的に使わないという人は、このポーチに収納しておいても良いかもしれませんね。

その3 生命保険などの経済対策

最後の項目「まとめ」まで飛ばす

毎日13時間以上も働き、休みは週に1回あるかないか。おかしな働き方な上に特に忙しい時期では毎日朝8:30に出勤し25:00(夜中の1時)に退社するというブラックホールばりに光を逃さないブラックっぷり。これ労災じゃね?とも思いましたがその時務めていたのは小さな会社だったため「直接示談交渉」という形で波風立てずに解決しました。正直おかしな働き方には新入社員の時から変わらずで、今でもあの時のボスに仕返ししたいと思うことがありますが仕返しビギナーなのでやり方教えて下さい誰かえらいひと。

それは冗談として、この時私が得た教訓は、結局自分の身は自分で守らなければいけないということです。誰も教えてくれなかったから…というのは自分の身を滅ぼす言い訳でしかありません。

協会けんぽの健康保険に加入していれば、働くことができない期間も傷病手当金を受給することができますが、支給される金額は額面給与の3分の2。家賃と車のローンを払ったら手元にお金はほとんど残らず、到底暮らしていける額ではありませんでした。まして入院費用を払うことなど……

傷病手当金の算出方法
1日あたりの支給額 = [支給開始日以前の継続した12ケ月の各月の標準報酬月額の平均した額] ÷ 30 × 2 ÷ 3

出典:傷病手当金の支給額の計算 – 高精度計算サイト

生命保険なんて家庭を持ってからで良いでしょ…と本気で考えていましたが、この緊急入院で当時独身だった筆者にも生命保険の加入は必要だと感じました。指定難病ということでこれから先いつ症状が活動期に入り、伴って入院が必要になるかもわかりませんでしたから。

そういう経緯で生命保険の何々を自分なりに勉強し、結果的には某保険会社の医療保険+就業不能保険に加入することに。この辺は生命保険ビギナーとして別の記事でも書こうと思います。ライフネット生命やアクサダイレクトのような通販型保険が安くておすすめです。安い理由もはっきりしていて、安心ですね。

あの時すでに、例えば成人した時点で30歳満期の保険に入っていたら……入院費の支払も苦労することなく今頃キャンピングカーでも買っていたかもしれません(笑)。

自分だけは大丈夫、という精神ではなく、うんと若いうちから生命保険には入っておきましょう。病気だけでなく、防ぎようのない事故にだって、ある程度対抗することができるはずです。

まとめ

どんな禍福にも備えあれば患いなしです。経済的な部分は最優先するとしても、入院生活における「赤の他人の生活音」はマジでストレスです。今度「こんなおじいちゃんいたよ」的な記事をシリーズ化しますね。

全ては健康第一ですが、万が一に備えてしっかり準備をしておきましょう!

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