SDカードって言われても種類ありすぎやねん!どれが何だか徹底解説。

・SDカードって何?
・種類が色々ありすぎて分からない
・SDカードとmicroSDって違うの?何なの?
近年急速に発達した半導体工業により、小さな記録媒体でより大きな容量のデータを保管することが可能になりました。
一眼レフカメラの写真データやGoProのようなアクションカムのムービー(動画)データを始め、音楽データや書類データに至るまで、誰でも、どこにでもデータを持ち運ぶことができるのが現代。
ただし、肝心な記録媒体の種類がありすぎ多すぎややこしすぎ。
自分の使用するアイテムに使える記録媒体(USBメモリやSDカード、microSD)が何なのかよく分からず、「これかな?」と思って買ったものがスロットに入らない……なんてことは誰しも1度経験があるはず。
この記事を書いている筆者も今まさにその状況のため、ネットや本を漁って2020年主流な記録媒体をまとめてみました。
同じお悩みをお抱えの方は是非参考にして下さい。
記録媒体とは?
現代は、急速に発達した半導体工業を背景に、IT社会とも呼ばれるほど「情報が価値を持つ」世の中に発展してきました。
カメラは『写ルンです』で写真を現像する時代から、瞬く間にデジタルカメラが普及。
ビデオは端末内でしか再生できなかった時代から、テレビやPCに接続して大画面での閲覧が可能に。
書類は紙で印刷し持ち運ぶことは主流ではなくなり、USBメモリを使ってコンパクトに持ち歩くことができるようになりました。
そうして急速に普及してきた「データ」を「保存しておく(=溜めておく)ことができる」アイテムが記録媒体です。
現代において普及している主流な記録媒体には次のようなものがあります。
- USBメモリ(フラッシュメモリ)
- 外付けハードディスク(HD)
- DVD-R(RW)
- SDカード
- microSDカード
- スマホアプリ等を介したクラウドストレージ
以上に紹介したものはほんの一部、私自身の身のまわりにあるものをピックアップしました。
なぜこんなにも多くの種類の記録媒体が流通しているのかといえば、データを取り扱うのに適した保存方法があるからです。
生食品を保存するには冷蔵庫。冷蔵庫の中でも、生卵や調味料には専用のスペースがありますよね?
他にも服をしまうための家具も、ハンガーラックのようによく使う洋服を収納するタイプのものとシーズンによって着ない洋服をしまうタンスは大きく形状が異なります。
下着のように人目に触れたくないものは、目につきにくいタンスにしまうことが多いです。
このように、しまうモノ=保存するデータによって適切な保存の方法があります。
また、データは使用する前提で保存されます。
映像や音声、音楽のデータはDVDプレイヤー、CDプレイヤーで再生することが多いので、DVD-RやCD-Rに保存したり、
パソコンで再生することが多い書類のデータは、今やほとんどのパソコンに搭載されているUSBポートに「USBメモリ」を差し込んでパソコンに読み込みます。
このように、使用するデバイス(=機器)と保存するデータの種類(=写真、映像、音楽、書類など)に応じて最も取り扱いやすいように、記録媒体が設計されているのです。
デバイス(=機器)の数と同じ数だけ記録媒体が存在する、と考えると、ややこしくもこれだけの種類の記録媒体があることに、納得がいくでしょう(^^;)
記録媒体と扱うデータの種類
USBメモリ(フラッシュメモリ)
パソコンで編集・閲覧したいデータを保存するのに適した記録媒体です。
今やパソコンは書類データ(WordやExcelなどのMicrosoft製Officeアプリケーション、Adobeシステムズの「PDFファイル」、Windowsのメモ帳など)に留まらず、写真、音楽、映像などあらゆるデータを再生できるようになってきています。
そのためUSBメモリはあらゆるデータ形式に対応しており、また、USBポートが搭載されていればほとんどの端末でデータのやり取りができます。
主に書類や写真を持ち運び、編集するのに適しています。
データ容量は2GB~32GB程度が一般的。
最近ではコンビニにあるコピー機で書類が印刷できるようになったため、USBメモリは出張先で大活躍。
クラウドストレージと異なり、ネット接続環境がなくともデータを再生できるのが絶対的な強みです。
※昔と違って価格がうんと安くなりました。科学の力ってすげー。
外付けハードディスク(HD)
USB端子を通じてデータのやり取りをするという仕組み自体は、USBメモリと同様。
USBメモリとは比較にならない大きなデータを保存できるのが強み。
映像データの発達が目覚ましい近年ですが、同時に映像のみならず画像を扱うデータは容量が大きくなってしまうのがその定めとなっています。
外付けHDはDVDレコーダー等の映像を扱う機器に接続して、機器内のハードディスクを増設する役割を担います。
USBメモリの親分みたいなイメージです。
もちろん、パソコンに接続してバックアップ用の領域にしたり、映像や画像のデータを保存しておくのに使用することもできます。
USBメモリの親分的立ち位置なので価格が桁違いなのが注意点です。そんなわけで保存容量も桁違い。テラ。
DVD-R(RW)
主に音楽データを保存しておくのに適した記録媒体。
重要な違いは、DVD-Rは一度書き込みをしたら中身のデータを変更できず(永久保存)、DVD-RWはUSBメモリのようにデータの編集ができるという点。
後者に関しては持ち運びやすさの点でUSBメモリに軍配が上がります。
DVD-RWも、DVD-Rのような使用方法ができるので、使用時のイメージが具体的でない場合はRWの方を買った方が良いかもしれません。
音楽データを書き込んだものは、カーステレオを含む音楽再生機器で再生ができ、主流であるBluetooth(無線電波方式の接続方法)よりも手続きが簡単な点が魅力。
他の記録媒体よりも消耗品という概念が強い。
SDカード & microSDカード ※別物なので注意!
SDカードには2種類が存在し、「SDカード」「microSDカード」という呼称で呼ばれています。
デジタルカメラやビデオカメラのような撮影・録画機器や、スマホやタブレットなどの電子端末で主流な記録媒体。
SDカードとmicroSDカードの大まかな違いはその大きさ。
切手大程度の大きさか、その1/4程度の大きさになっています。
デジタルカメラとビデオカメラは、機器によって採用している種類が違うため注意が必要です。
(一眼レフ、ビデオカメラなどの比較的大型のものはSDカード、GoProやCrosstourなどのウェアラブルカメラはmicroSDカードが使われていることが多い気がします)
容量は2GB~128GBのものが多く、その容量によって
- SDカード/microSDカード … ~2GB
- SDHCカード/microSDHCカード … 4GB~32GB
- SDXCカード/microSDXCカード … 64GB~
のように呼称が変わります。呼称は変わりますが、大きさは変わりませんので「microSDカード対応のカメラ」にmicroSDXCカードは使用可能です。
ややこしや。
また、転送速度によってクラス分けがされており、その呼称は
- Class 2/4/6/10
- UHS Speed Class 1/3
- ビデオスピードクラス 6/10/30/60/90
となっており、数値が上がるほど転送速度が高く、下の項目ほど最大速度が高くなっています。
この数値が低いと映像がコマ送りのようになったり、連写速度に影響が出たりしますが、機器ごとに「Class10以上推奨」など説明書に記載がありますので、それに合わせたものを購入するのが良いでしょう。
↑SDカード
↑microSDカード
最近のパソコンはほとんどがSDカードスロットを搭載しているためあまり見なくなりましたが、スロットが搭載されていない機器で、撮った写真や映像を閲覧・編集する場合はSDカードリーダーという別の機器が必要になります。
microSDカードは購入時に「SDアダプター」という機器が付属することがあり、これを使えばmicroSDカードをSDカードスロットに挿入し、パソコンで読み込むことができるので安心です。
ややこしいですが、SDカードとmicroSDカードは全くの別物ですので気を付けて下さい。
まとめ
アクションカメラ購入時に「Class10以上のTFカードを使用してください。」という記載を見て「????」となり(笑)、この記事を書くに至りました。
結局TFカードとmicroSDカードは互換性があり、物理的な違いはなくどちらを使っても良いという結論でしたが、全く技術が進化しすぎてついていけないなといった始末(^^;)
(実際厳密に2つのカードは違うようです。なんかよくわかりませんでした。)
挙句の果てに間違って物理的に大きさの全く異なるSDカードを買いそうになりました。
筆者と同じような苦悩を抱えている人の参考になれば幸いです。