夜釣りはこれで完璧。ヘッドライトZEXUS「ZX-R730」が凄すぎる。

2022年11月17日釣り,海釣り釣り,海釣り,ギア,夜釣り,メバリング,アジング,シーバス

ビギナーズノート
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この記事はこんな人におすすめ
・夜釣りに最適なヘッドライトを探している
・ヘッドライト電池買ったり交換したり面倒臭い…
・ZEXUS最新(2020年5月時点)のインプレを知りたい

夜釣りには必須のヘッドライト。夜の水辺は危険だらけですし、片手が塞がるのは釣りの最中はおろか仕掛けを組むことすらできませんので、スマートフォンのライトや手に持つタイプの懐中電灯では代用不可です。
また、キャンプやナイトBBQでも大活躍。特に、夕食を食べ終わった後は真っ暗になっていますので、ライトがないと片づけは大変ですし、忘れ物をする危険もあります。
もちろん災害等非常時にも◎。

ヘッドライトはピンからキリまで様々な価格帯の商品が存在します。セリア等100円均一で手に入れることもできますし、中には1万円を超える高級なものまであります。
筆者が今までに使ったヘッドライトはセリアの100円商品、Energizerの「HDL100BL」、GENTOSの「GT-101D」、ZEXUSの「ZX-R10」、そして「ZX-R730」。
結論としては…最初からZX-R730のような高価格・高パフォーマンスのヘッドライトを買っておけば良かったな、と思っています。
そこまで強く後悔はしていませんが、やはり安いヘッドライトで感じていたストレスは一切排除されていました。その辺も含めて紹介していきたいと思います。

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ヘッドライトの基本性能

①明るさ(lm;ルーメン)

参考:LEDのルーメン(lm)とは ─ 「W相当」との違いや参考にしたいLEDの選び方
蛍光灯と比較してもイメージしづらいと思うので以下の写真を参考にして下さい。

▼980ルーメン

980ルーメン 明るさ 比較 ヘッドライト

▼100ルーメン

明るさ 比較 ルーメン ヘッドライト

▼iPhoneのフラッシュライト

ルーメン 明るさ 比較 ヘッドライト

車の後方から20歩歩いて照らしてみました。
▼100ルーメン(ごめんなさいブレました…)

ルーメン 比較 ヘッドライト 明るさ

▼980ルーメン

ルーメン 比較 ヘッドライト 明るさ

②光の色

白色はリビング等で一般的にしようされる蛍光灯や太陽光と同じ色。普通はこれです。
電球色はオレンジ色の暖かみのある色。仕掛けを作る際は白色よりも糸が見えやすい。
赤色は魚に警戒心を与えにくい特殊な色です。釣り中に手元の糸を見たい時、エギングやライトゲームで重宝します。

③電源の種類と点灯時間

単三電池、単四電池、ボタン電池、または充電式のリチウムイオン充電池などがあります。
使い捨ての電池の場合は電池を追加購入する必要があること、充電池の場合は充電完了までに時間がある程度かかることが気になりますね。
どちらの電源の場合も点灯時間は結構重要で、電池残量が少なくなると使い物にならないくらいパフォーマンスが下がる(=暗くなる)ものもあります。
このため、筆者は釣行のたびに充電しておけば常にMAXパフォーマンスを発揮できる充電式を強くおすすめしています
夜釣りをする頻度が高いので、予備の電池がどんどんなくなっていく上に、乾電池ってバカにできない高さですからね……。

④取付方法(ベルト式・クリップ式・ネックライト)

一般的にはベルトを頭に巻く形になっていますが、中にはクリップマウントが付いていて帽子のツバや襟などに付けられるものもあります。
ベルトの締め付けは気になる人は気になると思います。帽子を被ってその上からヘッドライトを装着する人が多いですね。
首にかけるタイプのものもありますが、目線と光の方向が一致しないのでおすすめしません。おしゃれだけど。

⑤重さ

なるべく軽い方が良いです。重いものはずり落ちてきたり、ベルトをきつくしないと安定しなかったり大変です。

⑥調光(ディミング)機能

高機能のヘッドライトには調光(ディミング)機能が付いています。明るさを調節する機能ですね。
3段階で調節ができるものや、無段階で調節できるものまで様々です。
必要な明るさを選んで使用できるので電池の節約になりますし、「明るすぎ」「暗すぎ」がなくなるのでストレスも緩和。

⑦フォーカス機能

光の照射範囲を広くしたり狭くしたりする機能です。
移動中は広角にして周りが良く見えるように、釣り中は挟角にして水中にプレッシャーをかけないように…といった使い方ができ、地味ですが便利です。

ZEXUS「ZX-R730」

実際に購入、使用したZEXUSの最新ハイエンドモデル「ZX-R730」を紹介していきます。

驚異のMAX1200ルーメン

もはや明るすぎます。直視したらマジで危険かと思うレベルで明るいです。フォーカスを絞れば200メートル以上先まではっきり見えます。
1200ルーメンはメインLED+電球色LED8灯を点灯した場合(ブーストモード)の明るさで、使用頻度が高いメインLEDのみ点灯の場合は980ルーメンとなります(それでも破壊的な明るさ)。
無段階ディミング機能で10%まで照度を絞れるため、最も暗い明るさだと98ルーメンとなりこちらは仕掛けを作る際に丁度良い明るさ。
文字通り桁違いの明るさを誇り、水面を照らすと(水が澄んでいれば)広範囲の藻の位置をはっきりと掴むことができる。
初場所のメバリングでは最初に一瞬だけ水面を照らして、藻の位置を覚えてから探っていくためこの明るさはかなり心強い。が、多用すると当然魚も警戒して出てこない(笑)。

電球色LED8灯のみ点灯させた場合、100%使用時で325ルーメン。これも十分すぎる明るさ。
赤色LEDは同じ条件で15ルーメン。手元しか照らさないのでこれも十分でしょう。

専用電池パック「ZR-02」を使用

電池は専用電池パック「ZR-02」(購入時に付属)を使用する。容量は3400mAh
別売り(¥3,000前後)でも手に入るため予備の電池を持ち歩ける点も非常に◎。

点灯時間はメインLEDの場合、10%使用時で約35時間、100%使用時で約6時間
サブLEDである電球色LED8灯100%使用時で約15時間、赤色LED100%使用時は約80時間。
夜釣りは常にライトを点灯することはないので、フルパワーで6時間も持てば十分お釣りが来ますね。
電池残量はリアスイッチを1回押すことによってインジケーターを起動できます(緑100~55%・黄55~10%・赤10%未満)。

購入前に気になっていたのは充電時間でしたが、こちらも余裕でクリアでした。
ヘッドライトの電池パックに入れた状態でも、専用バッテリーに直接端子を接続してもどちらでも充電が可能。
前者の場合は0%からフル充電までに約5時間後者の場合は約3.5時間
車での移動時間で充電完了です。
正確な測定をしていないのであくまで目安程度にはなりますが、6時間ほどの釣行のあと約1時間で充電完了(約30%消費した計算になる)、
4時間ほどの釣行のあと約40分で充電完了(約20%消費した計算になる)。車で移動する際に常に端子に接続しておけば、行き帰りの時間で充電は100%になります。
そうでなくても部屋に持ち帰って充電しておけば寝てる間に充電完了です。

また、充電池ZR-02はパワーバンク(モバイルバッテリー)として使用することも可能
ZR-02からスマホなどの電子機器を充電することができます。緊急時には役に立ちそう。

不満を挙げるとすればZR-02本体の充電端子(USB Type-C)の接触がやや悪い。筆者の車に搭載されているUSB端子だと10回刺し直してようやく反応するということも…。

豊富な点灯パターン。赤色ライトもあり。

先述の項目にもある程度書きましたが、点灯パターンが非常に豊富です。シーンに合わせて使い分けられるのは非常に嬉しいところ。

  • メインLED+電球色LED8灯 ブーストモード…めっちゃ明るい。1200ルーメン。
  • SUPER LED 白色…メインLED。普段使い用。
  • 高性能LEDチップ 電球…オレンジ色のサブLED。細い糸はこちらの方が断然見やすい。
  • 高性能LEDチップ …岸際やテトラに立ってルアーを替えたい時や、手元のラインを見ながら釣りをしたい時、魚に警戒心を与えにくい。特にエギングやライトゲーム、ウェーディングゲームで重宝。

特筆するべきはやはり赤色LEDで、堤防など自由に動き回れるところではほとんど必要ありませんが、ルアー交換時に水面"も"照らしてしまい魚に余計なプレッシャーをかけるのは避けたいですよね。また、エギングやライトゲームでは手元のラインを見ながら釣りをしたいシチュエーションも少なくありませんが、これも魚の警戒心を煽りたくはないし、場合によっては隣のアングラーから怒られてしまうかもしれません。それを解決してくれるのがステルスカラーである赤色LEDなのです。

さらに無段階照度調節(ディミング)機能により明るさを無段階で調節可能。操作も直感的でわかりやすい。
各100~10%まで調節ができるので、白色は約980~98ルーメン、電球色は約325~33ルーメン、赤色は約15~2ルーメンの範囲内で調節できる。

フォーカス機能も付いており照射角度を85~35°まで調節できる。
一般的な堤防程度の水深なら、スポットビーム(35°)にして水の中照らすとなんと海底まで見えちゃう。
ただし、フォーカスダイヤルは固すぎて片手で回せません(笑)。

後頭部には自分の位置を周りに知らせるポジションライト付き(点滅・点灯選べます)。
ウェーディングゲームでの安全性の向上や、登山では重宝するかも。

IPX4相当の防水性能

嬉しい防水機能付きです。これでおかっぱりから夜のウェーディングゲームまで、どんな釣りにも対応できますね。

ZEXUSシリーズのハイエンドモデルだけあって、最強

結論、さすがは夜釣り用品の開発・販売ブランドの冨士灯器ZEXUS、そのハイエンドモデルだけあって最強すぎます。
どの機能をとっても今までのヘッドライトに敵うものがない(笑)。

個人的には、明るさはもちろんですが一番は電池持ちの良さ充電の速さが◎かなと。
乾電池を使うヘッドライトはどうしても電池残量が少なくなると本来のパフォーマンスを発揮できないため、頻繁に電池を交換する必要が出てくる。
乾電池も安くありませんので、夜釣りメインの筆者は追加コストが結構な額になるのが難点でした。
また、充電式の「ZX-R10」は使い勝手は良かったのでそこそこ気に入っていたのですが、こちらも電池持ちが悪く夕方~朝の長時間釣行だとフル充電でも持たないことが難点。
充電速度も遅く移動中に充電しても足りないので、釣りが終わると部屋に持って帰って充電するという煩わしさがありました。

めちゃくちゃ明るい、電池持ち良し、充電速い、多機能(雑)で、高かったけど買ってよかったなぁって感じです。

その他おすすめのヘッドライト

GENTOS GT-101D(参考価格¥3,500~)

明るさ:最大210ルーメン
電源:単3形アルカリ電池×3本(エネループ使用可能)/Highモードで最大6時間
点灯パターン:High(210ルーメン)/Mid(100ルーメン)/Eco(30ルーメン)の3段階。白色のみ。
重さ:約180g(電池含む)
その他機能フォーカス機能/照射距離最大42m/耐塵・耐水IP66準拠/2m落下耐久

交通事故に遭った際、その衝撃で電池パックが粉砕。
電池パックをゴムバンドで固定するとまだ使えるのでスペアとして使用しています。
明るさは最大210ルーメンとZX-R730の足元にも及びませんが夜釣りには十分かと思います。
電源が乾電池なので追加コストが高いことと、3段階の切り替えはメインスイッチを使うのでライトを切りたい時にボタンを2連打しないといけないのが超地味ですがストレス。
普通に使いやすいと思いますし、価格もリーズナブルなのでおすすめです。

ZEXUS ZX-R10(参考価格¥4,000~)

明るさ最大320ルーメン
電源:充電式(リチウムポリマー600mAh)/Highモードで最大2時間、Lowモードで最大2時間
点灯パターン:100~10%の無段階調整(ディミング)可能。白色のみ。
重さ約28g(電池含む)
その他機能:照射距離最大108m/防水性能IPX4相当/クリップ機能付き

フォーカス機能はありませんが明るさは安心の320ルーメン、非常に軽量かつ専用クリップが付属しているので帽子のツバや服の襟など何処にでも付けられるのが特徴。
照射距離も長く大きさもコンパクトなので非常に使い勝手が良く、ZX-R730を除くと今まで一番気に入って使っていましたが、帽子を被り直した際にクリップが外れ、海に落として紛失
アーメン。

上記の機能に加えて地味に良かったのがスイッチ操作がシンプルなこと。
1回押すだけでON/OFFを切り替えられ、ONの状態で長押しするとディミング。
ライトをOFFにしたいとき、2回以上連打しなきゃいけないのは意外とストレスになるものです。特に、一瞬だけ水面を照らしたい時。

ただ残念だったのが電池持ちの悪さと充電時間の長さ
長時間釣行に行く前は充電残量を入念に確認し、計画的に充電、使用する必要ありです。
まさかの充電切れに備えてスペアのヘッドライトは用意した方が良いでしょう。闇磯で充電切れたら最悪です。
充電時間は約2時間。実用点灯時間は10%点灯で10時間なので、スペック上は常に点灯するなどしなければ全然平気です。
価格はリーズナブルなのでエントリーモデルとしてはとてもおすすめ。

Energizer ヘッドライト HDL100BL(参考価格¥1,000~)

明るさ最大100ルーメン
電源:単4形アルカリ電池×3本/Highモードで最大10時間
点灯パターン:High(100ルーメン)/Low(20ルーメン)の2段階。白色のみ。
重さ約80g(電池含む)
その他機能:照射距離最大35m

後輩に借りパクされて紛失。返せ、佐々木。
¥1,000にしてはかなり良い感じの使い勝手だった記憶がありますが、やっぱり他の乾電池式と同じで電池残量に応じて性能が下がるのが気になる…。
100ルーメンだと水面を照らしても何も見えませんが、手元を照らすだけなら十分使い勝手は良いと思います。

Seria(セリア) LEDヘッドライト(¥110商品)

明るさ:おそらく50~100ルーメン程度。もしかしたらEnergizerより明るいかも…?
電源:単4形アルカリ電池×3本/9~10時間くらい
点灯パターン:白色、1段階のみ。
重さ約80g(電池含む)
その他機能:特記無し

手元を照らすには明るすぎるぐらいの明るさはある。
電池交換にネジが必要なのが煩わしいけど、100均でこのクオリティは凄いと思う。
人によってはこれで十分!という人もいると思います。

DAISO(ダイソー) LEDヘッドライト(¥220商品)

明るさ15ルーメン
電源:CR2032ボタン電池×2/7~8時間くらい
点灯パターン:電球色、1段階のみ。
重さ約30g(電池含む)
その他機能:特記無し

使ったことはありませんが番外編として。手元を照らすのにはちょうどいいかもしれませんが、う~ん心許ない明るさですね。
セリアの方が良いかも。

性能は夜釣りの釣果に直結する

ヘッドライトはピンキリですが、その性能は夜釣り、特にルアーフィッシングの釣果に直結します。
特にメバリングやエギングなどで、初めてエントリーする場所では最初に一瞬だけ水面を照らして藻の位置を覚えて、それから探り始めるのがセオリーです。
最良なのは夕方にエントリーして地形を把握しておくことですが、ランガンスタイルの釣りではそれが難しいことも少なくありませんので、なるべく性能の高いヘッドライトが望まれます。
また、タモが必要なシチュエーションでも同様です。「見えない」というのは想像以上にプレッシャーになりますからね。
他にも筆者がメインで狙っているシーバスは警戒心が強く、光を当てると一目散に逃げていくような魚なので、明るすぎるのも時と場合を選びますが、仕掛けを作る際に魚にプレッシャーを与えにくい赤色LEDがあれば暗い中でルアーチェンジをしなくて済みます。

魚を釣る腕があってこその釣果ですが、その腕を支えるギア(道具)も釣果に直結しているのは、想像に難くありません。
自分にとって必要な機能をしっかりと見定めて、後悔の無い買い物をして下さいね!

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